今月の「やってみよう！」
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□■□ 今月の「やってみよう！」 ～ 住宅ローンの繰上げ返済 ～
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今月の「やってみよう！」とは、じぶんの家計リフォームをしていくために、毎月
私がチャレンジしたことを、いっこいっこ書いていこうと思っています。
先月は、よく「貯蓄代わりに保険」という方が多いのですが、本当の保険が貯蓄
になっているのか？ということについて書きました。
私は、基本的に算数が好きなので、よくちょこまか計算しています。
「ほんとに、コレってお買い得なわけ？」と確認せずにいられないんですよね。
そんな数字好きの私が、住宅ローンの繰上げ返済をしてお金をうかせました。
私は7年前に「夢のマイホーム（！？）」を購入したせいで、大借金を抱える
ことになりました。
うちは、夫・妻ともに住宅ローンを組んだのです。35年も！！
私の住宅ローンが完済するのは、なんと65歳のときです。
60歳定年が多いというのに、なんで65歳なんかまで組んでしまったのでしょう？
その上、もしかしたら子どもを生んで、仕事が中断するかもしれないのに！
その頃、私はまだＦＰではなかったんですねー。
不動産屋さんに言われるままに、恐ろしいことをしてしまったのでした。
気がついたのは、契約を交わした後に通い始めたＦＰの学校で。
勉強が進めば進むほど、「なんてことをしてしまったのか・・・」と。
まあ、買ってしまったものはしょうがない。
あきらめて、一生懸命「繰上げ返済」をしていくことにしました。
「繰上げ返済」とは？
月々の住宅ローンの返済とは別に、余裕資金を住宅ローンの返済にまわす
ことを言います。
まあ、すづき家の場合、余裕資金があったわけではないのですが、子どもも
いなく、とりあえず夫婦で働いているので、月々の生活費に余裕はありました。
今は銀行にお金を預けても、0．001％など、まったく利息がつかない状況です。
100万円預けても、1年でつく利息は10円です！
キャンペーンで1．0％のものがあったりしますが、それでも10,000円。
なかなかお金は増えません。
それに対して、住宅ローンの金利は、2％（三井住友銀行：2年固定金利）
あきらかに、貯蓄より借金の方が利息が高いのです！！
と、いうことは、その借金を返せば、それだけ利息を軽減した効果があるという
ことになるわけですね。
早めに支払うことで、本来払うべき利息を支払わなくてすむわけですから。
つまり、長い目で見ると、結果的に貯蓄が増えるとも考えられます。
と、いうことで、今回当面使う予定のなかった200万円を繰上げ返済しました。
その効果は、
「約100万円の利息軽減」
になりました！
年数にして、約6年分だったので、なんとか60歳前には返済が終了します。
それでも、まだまだ長いのですが、とりあえず精神的には余裕ができました。
200万円を年利1％で6年預けても
200万円 × 1％ × 6年 ＝ 12万円
利息はこれだけしかつかない上に、20％の税金も引かれます。
そうなると、
12万円 × 80％ ＝ 96,000円
です。
それに比べて、繰上げ返済は約100万円ですから、10倍も違うわけです。
住宅ローンは、返済当初、そのほとんどが利息部分となるため、元金部分が
少なく、繰上げ返済することで、かなりの年数が軽減されます。
そのため、軽減される利息の額は多くなるわけです。
「お金を貯める」ということの逆には、「借金を減らす」という方法もあります。
ある程度の貯蓄を残しておくことは大切ですが、「預けて得られる金利」と
「借りて払わなければならない金利」を比べて、有利なものを探しましょう。
お金のことを考えるときには、「長い目で見る」ことが大切です。
目先のことだけを考えるのではなく、「今」これをすることによって、「将来」
どうなるのかも考えて、お金を使っていきたいものです。
【発行元】初台エフピー相談室（http://www5a.biglobe.ne.jp/~hatsudai/）
【執筆者】ＦＰすづき（nhj-nia@a2.shes.net）
このページの内容は 2004年6月20日 のものです。