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今月の「やってみよう!」

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□■□ 【2】今月の「やってみよう!」 ~ 貯蓄する目的を持とう ~
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先月は、どうせ預けるのなら、利率も高くて、使い勝手の良い金融商品を選ぼう
ということについて書きました。

誰でもお金を増やしたいですよね。ないよりあったほうがいいことが多いのが、
お金じゃないかなーと思います。
しかしお金を増やすことは、なかなか大変なことです。
方法は「収入を増やす」「支出を減らす」「投資で稼ぐ」などいろいろありますが、
方法はどうであれ、「なぜお金を増やしたいのか」をしっかり考えないと、ひたすら
頑張るだけのツライことになってしまいます。
どこまで頑張れば良いのかわからないと、先が見えなくて不安ですよね。

そこで、貯蓄する上で

                 貯蓄する目的を明確にする

ことが大切なのです。

ただやみくもに貯蓄するだけのツライ作業にならないように、その先にある目的
を明確にして、無理のない貯蓄を続けることが一番です!

そのために考えることは

                      「いつ」
                    「何のために」
                      「いくら」

お金が必要なのかということです。
人生の3大支出ということを例に整理してみると以下のようになります。

「いつ」        15年後
             5年後
            30年後

「何のために」  こどもの大学入学金
           マイホームの頭金
           退職後の老後資金

「いくら」        300万円
           1,000万円
           2,000万円

もちろん、時期も金額も、人それぞれ違います。
私の場合は、マイホームは購入したのですが、早くに購入したために、将来
リフォームが必要になってきます。
60歳でリフォームをしようと思っているので、現在38歳の私の場合、

「いつ」 22年後  「何のために」 リフォーム  「いくら」 1,000万円

という目的が明確になります。
この目的のために、現在まったく貯蓄していませんので、イチからの準備です。

1,000万円 ÷ 22年 ÷ 12ヶ月 = 37,878.7878・・・

つまり、毎月38,000円をリフォーム資金として貯蓄していく必要があります。
しかし、まだ時間がありますし、金利もつくので、35,000円を目標にします。

あとは、何の金融商品を利用するのかを考えていきます。
35,000円をひとつの金融商品で準備しなくても、いくつかの金融商品に分けて
準備しても良いですね。
私は、投資信託に20,000円、定期預金に15,000円にしました。

これは、何とか準備していくことができそうです。
そして、もうひとつの大きな目標は老後資金です。
すづき家は、夫婦2人とも「国民年金」なので、将来受け取れる年金額は、
1人年間約80万円、2人で160万円です。
それに対して、必要な生活費は300万円くらいでしょうか。
300万円 - 160万円 = 140万円 が不足します。

女性の平均寿命が85歳なので、60歳から25年間分が必要ということ。
140万円 × 25年間 = 3,500万円
つまり、あと22年で3,500万円を貯めなければいけないということに!!

「いつ」 22年後  「何のために」 老後の生活費  「いくら」 3,500万円

かなり大変です・・・ んー
しかし、すでに養老保険で800万円分は確保するため、その保険料として
約2万円支払ってきています。
そのほかに準備するものとして、
3,500万円 - 800万円 = 2,700万円
まだこれだけの金額が必要なんですよね。ふー・・・

2,700万円 ÷ 22年 ÷ 12ヶ月 = 102,272.7272・・・

10万円は老後のために準備しなきゃいけないわけです。
そのほかに、保険料として2万円も支払い続けるわけですが。

22年後に必要なお金のために、毎月15万円も必要なんですね。
こう考えると、すっかりやる気をなくしてしまいますが、これが現実なので、
なんとかするしかないわけです。

現実的に金利のつかない金融商品で準備していくのには無理があります。
「収入を増やして」「支出も見直し」かつ「投資で稼ぐ」ことも必要です。

私も「投資で稼ぐ」ことを考えないと、老後の生活が不安です。
少しでも安心した生活を送ることができるように、次は投資を考えていきます。

みなさまも、まずは「必要な金額」がいくらなのか考えてみてください!

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□■□ 【3】編集後記
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FPになって思うことは、「困っている人」はたくさんいるのだけれど、「ご相談に
来られる方」は、まだまだ少ないのだということ。
「ちょっと困っているから相談しようかな~」まで考える人は大勢います。
しかし「よし相談しよう!」につながるまでには、かなりの時間が必要なんですね。

これって、結局は私たちFPの側にも、きっと問題があるのでしょう。
なんとな~く敷居が高いように感じてしまうんですよね。

私がFPになって思うことは、「先生」と呼ばれる違和感です。
なんだか、しっくりこないんですよね、先生って。

一緒に考えるので、そこでアドバイスすることはあっても、本当の答えは、それ
ぞれの人が持っていて、それを引き出していくだけなので、先生という響きには
なんとなく馴染まないんですよ。

横にいて手をつないで歩いたり、前からちょっと引っ張ってみたり、後ろから、
よいしょよいしょと坂を上るサポートをしてみたりするのが、私のFPスタイルです。

横を向いたら、そこにいたという身近な存在になれるように、もっともっと試行
錯誤していきます。

       【FPすづき】 nia-toy@agate.plala.or.jp

このページの内容は 2004年8月20日 のものです。

作成: 2004年8月20日 更新: 2004年8月25日
カテゴリ: やってみよう